杉村敏之-雑記

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ボランティアBBQジオラマタモリ

葛西BBQ

週末に葛西でBBQをやった。
なんでも、ボランティア活動の一環の催しで、不必要になったサムシングを持参するというのがその参加条件であるらしい。
参加者から集めたエブリシングをカンボジアのキッズに届けるという企画だそうだ。
そんな理由もあって、久しぶりに部屋を物色していたら、いろんなガラクタを思いがけず掘り起こして、けっこう楽しかった。
結局、一晩悩んだ末に、衣類や文房具じゃベタすぎてつまらないということで、とりわけハートのクイーンがエロティックな53人の金髪美女の裸体がモチーフになったトランプを持っていった。
で。当日。
くだんのBBQは炎天下の昼下がりに70人前後の参加者でおおいに賑わったのだけど、どうも社交性が低く、個人行動が好みの性分な上に、烈火のごとく照りつける日差しにあてられて肉を食らう気にも全くなれなかったのでその場を抜け出し勝手に葛西臨海公園をぷらぷらと歩いてまわった。
写真の奥に見える海辺で足を洗ったり、この写真を撮った観覧車に揺られたりと。
何年ぶりかに乗り込んだ観覧車は、冷房がガンガンかかっていて思ったよりも快適で、ちょうど頂にさしかかったあたりでデジカメでしばらく遊んだ。
今のデジカメってのはすごいもんで、本城直季テイスト(?)の写真、つまりジオラマ風に仕上がる撮影モードがあるみたいで東西南北ぐるりの写真を俯瞰でいっぱい撮って、そのきっちり2分後、モーレツな気怠さと飽きをおぼえ、デジカメを脇に置いてしばらく地上数十メートルの鉄製のゴンドラの中、外の風の音を聞きながら不意に脳裏に浮かんだタモリというタレントについて真剣に考えた。
彼はきっと百年もたたないうちに、チェ・ゲバラがそうだったように、アンテナの高い若者のファッションにまで浸透するようなこの国の思想的アイコンになると結論をした。